三田市立図書館を、他の同規模自治体の図書館と比較してみました φ(..)

・色々な自治体の図書館を比較する場合、人口規模が近い自治体同士で比較するのが適切です。三田市と人口規模が近い人口11万人台の市（全28市）の図書館の状況を比較してみました

人口11万人台の自治体（全28市）の図書館の状況（年間貸出冊数の多い順に並んでいます）
順位	経営形態	自治体	都道府県	人口（千人）	面積（平方キロ）	館数	移動図書館	年間貸出冊数（千冊）
1	直営	生駒市	奈良	119	53.18	3	なし	1,328
2	直営	三田市	兵庫	114	210.22	2	あり	1,215
3	直営	半田市	愛知	117	47.24	2	なし	1,201
4	直営	河内長野市	大阪	114	109.61	1	あり	1,127
5	直営	東近江市	滋賀	114	388.58	7	あり	1,112
6	直営	国分寺市	東京	116	11.48	6	なし	1,088
7	直営	掛川市	静岡	115	265.63	3	あり	982
8	直営	羽曳野市	大阪	117	26.44	6	なし	924
9	直営	白山市	石川	113	755.17	9	あり	882
10	直営	小金井市	東京	113	11.33	3	あり	868
11	直営	東久留米市	東京	115	12.92	4	なし	867
12	直営	三島市	静岡	112	62.13	2	あり	859
13	直営	富田林市	大阪	119	39.66	2	あり	826
14	直営	西条市	愛媛	114	509.07	4	あり	814
15	直営	廿日市市	広島	118	489.36	3	あり	779
16	指定管理	多治見市	岐阜	115	91.24	3	なし	772
17	直営	鴻巣市	埼玉	119	67.49	3	なし	770
18	直営	丸亀市	香川	112	111.8	3	あり	766
19	直営	那須塩原市	栃木	117	592.82	3	なし	736
20	直営	取手市	茨城	110	69.96	2	なし	712
21	直営	加須市	埼玉	116	133.47	4	なし	709
22	直営	昭島市	東京	111	17.33	5	あり	678
23	直営	防府市	山口	118	188.59	1	あり	629
24	直営	彦根市	滋賀	110	98.15	1	あり	593
25	直営	酒田市	山形	112	602.74	4	なし	557
26	直営	浦添市	沖縄	112	19.3	1	あり	461
27	直営	うるま市	沖縄	119	86.08	3	なし	387
28	直営	筑西市	茨城	110	205.35	2	なし	323

参考資料：『日本の図書館　統計と名簿2012』 ※ 年間貸出冊数は2011年度

★三田市立図書館は貸出冊数の多さで全国2位であり、とても利用が多いことが分かります
★人口11万人台の市の図書館で、指定管理者制度を導入しているのは1市だけです
・多治見市ではもともと市の財団法人が図書館の管理を受託していたため、行政の職員の中に図書館運営の知識が失われていたために指定管理者制度を導入したという経緯があり、直営で司書の専門職員が図書館を運営している場合とは大きく異なります

参考資料・リンク：『平成21年度文部科学省委託　図書館・博物館における地域の知の拠点推進事業　図書館・博物館等への指定管理者制度導入に関する調査研究報告書（平成22年3月）』

CCC(ツタヤ)による運営で有名な、武雄市の状況も確認してみました

武雄市図書館の状況
経営形態	自治体	都道府県	人口（千人）	面積（平方キロ）	館数	移動図書館	年間貸出冊数（千冊）
指定管理	武雄市	佐賀	51	195.44	1	なし	?

2013年度から指定管理者による運営が始まったばかりですので、2013度の年間貸出冊数は不明です。指定管理者であるCCCのニュースリリースによると、4月1日～4月30日までの1か月間の貸出冊数は、55,987冊、とのことです。
参考リンク：CCCニュースリリース

この4月分の数値を単純に12倍すると、約672千冊となります。三田市と比較すると、人口も貸出冊数も半分くらい、ということになります

ちなみに費用については次のようになっています。
　指定管理料：5年で5億5千万円
　市は賃料として年600万円を受け取る
　市の負担する改修費：4億5千万円
　CCCの負担する改修費：約3億円
参考リンク：佐賀新聞、産経ニュース

★巨額の税金を投入して、5年間運営するだけの民間企業の営利活動を支援する必要があるのでしょうか?

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